RoundCube 0.8.1 が出ていたので、日本語化パッチを更新しました。
概要
本家 RoundCube 0.8.1 からの変更内容は下記の通りです。
- 本文のISO-2022-JP対応(本家はUTF-8固定)
- ヘッダのBエンコーディング対応
- ①や髙などの、いわゆる機種依存文字に対応しました。
0.8.0で追加された新スキン「larry」も、日本語化パッチ(で追加した設定UI)に対応させています
使用方法
基本的な使用方法は本家RoundCubeから変更はありません。「個人設定」画面の「メールの作成」で、
- 「ヘッダをMIME Base64エンコードする」にチェックを入れる
- 「標準の文字エンコード」は「ISO-2022-JP(日本語)」を選択
以上の設定をしておくことで、日本語メールの標準であるRFC1468準拠のメールが送信されるようになります。
詳しくは
を見てください。
更新内容
0.8.0パッチの適用の他、①や髙などの、いわゆる機種依存文字に対応しました。
これらの文字は、ISO-2022-JP には含まれません。ですので、対応しない方が正しいと思います。ですが、まあそういう文字が世の中には溢れてますので、受けは広くしたほうがいいということで。
PHPの mbstring には、ISO-2022-JPに対し、これらの文字への対応を追加した「ISO-2022-JP-MS」という encoding が追加されています。そこで、charset=ISO-2022-JP の場合は、内部的にはISO-2022-JP-MSとして文字コード変換を行うように修正しています。
基本的には、0.8.0パッチにてコメントで報告いただいたRoundcube webmailのインストールのページで公開されていた、ISO-2022-JP の代わりに ISO-2022-JP-MS を使うようにするパッチを取り込みました。修正対象ファイルは program/include/main.inc から program/include/rcube_charset.php に移動していますが、ほぼ同様の修正で対応可能です。
ただし、文字コードの変換方法として iconv が使える場合は、mbstring よりも iconv 優先して使用しているため、上述のページの修正はそれだけでは効果がありません。そこで、iconvよりも mbstring を優先させるような修正もしました。
ダウンロード
roundcube-0.8.1 ISO-2022-JP対応&ヘッダBase64エンコーディング対応版(2012.8.27)
2012.8.27 Version 0.8.1に対応
- roundcubemail-0.8.1p-ja-20120827taka2.diff (0.8.0からの差分のみ)
- roundcubemail-0.8.1p-ja-20120827taka2.tar.gz (ファイル一式)
(ライセンスは、本家と同じくGPLに従います)
いつも有用な情報ありがとうございます。
いきなり不躾ですがtaka2さんはどのようなプラグインをお使いでしょうか?
おすすめなどあれば教えていただきたく・・・
本パッチ非常に助かります。
もし、可能でしたら、個人の属性の企業名の所も日本語化して頂けませんでしょうか?
メールで受信すると化けてしまいます。
ありがとうございます。本当に助かりました。
7.Xから8.4へバージョンアップの際に文字化けへの対応について悩んでおりました。
無事に解決することができました。
初めまして。
roundocubemailを評価しようとしていまして、以下の点が分かればご教示頂きたく連絡しました。
メールの自動振り分け機能として「プラグイン:managesieve」なるものがありますが、設置して
動作させようとしたら、サーバに接続できませんとのエラー表示となりNGでした。
confを見ますと、managesieve自体が標準ポート:4190番でメールサーバに接続する感じに見えます。
実際に外部ホスティングサービスでのメールシステムでは、4190番ポートは閉鎖されており、今後も
開放なしとなっています。
私の勘違な推察かもしれないのですが・・・・何かこれ以外での解決方法は無いでしょうか?
弊社環境は次の通りです。
[外部ホスティングサービスでのメールシステム利用]
↑
↓
[今回設置のroundcubemailサーバ:弊社管理]
↑
↓
[利用者(弊社社員):弊社管理]
サーバ側でちゃんとmanagesieve動いてますか?
おそらくデフォルトは2000番だと思いますけど。
本家の方は0.9.0になってました。
自動パッチできなかったので手動でパッチ当てましたが、一応動いているようです。