kon とは、PC/AT用UNIX系OSのコンソールで日本語を表示できるようにするプログラムです。…とわざわざ書かなくても、知ってる人は知ってるプログラムですね。
FreeBSD でも ports に入っているのですが、FreeBSD 9.0-RELEASE/amd64 では使えなかったので、使えるように修正してみました
5/10追記: send-prしたところ、kon2-5.3_4としてコミットされました。もはや後述のパッチは不要です。9.0/amd64でkon2を使いたい場合は、ports tree を更新するだけでOKです。
対応内容
「9.0-RELEASE/amd64対応」パッチの内容は、「9.0-RELEASE 対応」と「amd64対応」の二つを併せたものになります。
9.0-RELEASE/amd64 で動作確認しましたが、今まではkon2が使えなかった 9.0-RELEASE/i386 や 8.2-RELEASE 以前/amd64 でもkon2が使えるようになるかと思います。
FreeBSD 9.0-RELEASE 対応
元々、9.0-RELEASE 登場時に、日本語インストーラ組み込み用に作られた「kon2の9.0対応パッチ」がFreeBSD-users-jp ML にて公開されていました。ですが、このパッチはportsの kon2-0.3_3 向けのものであり、最新のkon2_0.3_4 では使えません。
そこで、このパッチをkon2_0.3_4 でも使えるように修正しています。
amd64対応
Linux向けですが、こちらにamd64への対応方法がありました。これをそのままports向けパッチにしたところ、FreeBSD/amd64でもkon2が問題なく動いています。
ファイル
- kon2-0.3_4-patch-Makefile.diff (Makefile修正差分)
- kon2-0.3_4-patch.tar.gz (パッチファイル一式)
導入方法
パッチのあてかたとkonの構築手順は下記の通りです。
- root になって portsのディレクトリに移動
% su # cd /usr/ports/japanese/kon2-16dot/
- 0.3_3 向けのパッチの削除
0.3_3向けパッチファイルである patch-ca, patch-cc, patch-cd, patch-ce, patch-cf がfiles/下に存在した場合は、それを削除してください。
# rm files/patch-c[acdef]
- Makefile の修正
# ftp http://doga.jp/~taka2/archive/kon2-0.3_4-patch-Makefile.diff # patch < kon2-0.3_4-patch-Makefile.diff
Makefileに0.3_3向けの修正をしていた場合は、下記のようなエラーになりますが、問題ありません。
Patching file Makefile using Plan A... Hunk #1 succeeded at 22. Hunk #2 failed at 33. 1 out of 2 hunks failed--saving rejects to Makefile.rej done
- パッチファイルを を files 下に展開
# ftp http://doga.jp/~taka2/archive/kon2-0.3_4-patch.tar.gz # tar zxfC kon2-0.3_4-patch.tar.gz files/
- コンパイルとインストール
# make clean install
以上で、kon2が使えるようになります。
send-pr
FreeBSD.org にsend-prしましたので、そのうちいつかきっと本家に取り込まれると思います。そうなればこのパッチはもう不要になりますが…いつになるかわからないので、とりあえずページエントリを立てました。
5/10追記:kon2-0.3_5としてportsにコミットされました。というわけで、本パッチはもはや不要となりました。